第34回日本女性医学学会学術集会を2019年11月2日(土)、3日(日)の2日間、ヒルトン福岡シーホークで開催させていただきます。
本学会は2011年に日本更年期医学会より名称変更され、更年期だけではなく思春期から老年期までの女性のトータルヘルスケアを診る学会となりました。この流れを受け、今年の学術集会のテーマは「女性の一生を診る」とさせていただきました。様々な角度から女性の一生を考えるプログラムにしています。
特別講演はFIGOで分娩後のIUD挿入活動に取り組んでおられるDr. Anita Makinsを英国よりお招きします(同時通訳あり)。招請講演は小児科医で参議院議員の自見はなこ先生にご依頼し、医師・国会議員の2つの立場から日本の女性医学を取り巻く現状について講演していただきます。シンポジウムは4つ予定しています。シンポジウム1では指定難病である「総排泄腔遺残症」を取り上げます。この疾患は胎児診断や思春期以降の生殖機能の管理で産婦人科医が関与しますが、希少疾患のためあまり知られていません。疾患の概念や治療・管理法の現状、問題点を小児外科や泌尿器科の先生方とともに考えていきます。シンポジウム2では、リプロダクティブヘルスをテーマに、アジアオセアニア産婦人科学会(AOFOG)からも演者をお招きし、日本産科婦人科学会(JSOG)も加えた3学会合同シンポジウムを予定しています(同時通訳あり)。シンポジウム3はいよいよ来年に迫った東京オリンピックに向けて、「女性アスリートの健康管理」を取り上げます。シンポジウム4では、「女性の心臓疾患の管理」をテーマに胎児診断、外科・内科治療、妊娠中母体管理の視点から考えていきます。教育講演は、「生殖細胞」「周産期管理」「小児期疾患」「栄養管理」「アンドロロジー」「久山町コホートから学ぶ生活習慣病管理」をテーマにそれぞれの専門家をお招きしており、ライフステージ順に女性のトータルヘルスケアを学べるようにしています。学会指定プログラムでは「漢方治療」、日本専門医機構共通講習では「感染対策」と「医療安全」を予定しております。また、女性医学の広い範囲で一般演題を募集しておりますので、ご応募をよろしくお願いいたします。
会場近くには福岡ドームや、昨年新たにオープンした大型ショッピングモールもあり、水炊きやもつ鍋、新鮮な魚など博多の食材とともに楽しんでいただけると思います。多数の皆様のご参加を心よりお待ちしております。